衣服のお手入れ

プロに聞いた。コートのカビは迷わずクリーニング店に出したほうがいい理由

コートのカビのクリーニング、ビフォーアフター

もしあなたが失敗したくなかったら・・・

 

コート・礼服・スーツ・学生服のカビはカビ取りクリーニングができるクリーニング店に出しましょう!

 

カビが生えるには温度湿度などいくつかの条件があります。1日で急に生えることはありません。

徐々に広がっていくのですが、皆様が発見するのはかなり広がってしまってからというパターンが多いです。

クローゼットを開けたとき、プーンといやなニオイがしたり、よく見ると生地の上に白い粉状のものがついていたり、白い生地に黒く点々としたカビを発見することがあります。初めて見た時は、なんだか分からず戸惑う方も多いでしょう。

白カビがあちこちに生えた黒いコート

 

 

さあ、どうしよう!?(汗)

 

大丈夫です。諦めないでください。すぐ手当すれば、キレイになる場合が非常に多いです。

ですから、結論から言えば、プロに任せてください!

コートや礼服、学生服、ビジネススーツなどは自分で洗おうとするのではなく『カビ取りコース』のあるクリーニング店に出すべきなのです。

 

クリーニング店に出すべき

理由は3つ

 

 

 、カビはその部分だけを落としても、全体を洗わないとまたすぐ生えてくるから。 

        

 、ご家庭で水洗いするとカビは取れても縮んだり、型崩れして着れなくなるから。

 

 、水洗いの後のアイロンは、かなり高度な技術が必要ですが、プロに任せると美しい見栄えに仕上げてくれるから。

 

 

 

本日ご紹介するのは、nameの工場でプロのクリーニング師が実際に行っているカビ取りの工程です。

 

こちらの記事ををご覧になれば、大切な服であれば少しでも早くクリーニングに出すべきだとあなたもきっと感じていただけると思います。

 

コートのカビ取りの工程を見てみよう

 

大きく分けて以下の工程で行われます。

 

 

表面のカビを取る(前処理)

丸洗い①ドライクリーニング

丸洗い②ウェットクリーニング

乾燥

プレス仕上げ

 

 

こちらは実際にお預かりしたコートです。前面一面に白カビが生えているのがわかります。

 

グレーのコートの前面に白カビが生えた写真

 

洗濯表示は「水洗い不可」になっています。

 

カビの生えたコートの洗濯表示水洗い不可になっている

しかし、カビの成分を根こそぎ洗い流すためにあえて水で丸洗いします。

 

「カビや汚れを落としたい、

でも縮んだり型崩れは嫌だ!」

 

というこのコートの持ち主さんの思いをかなえるためにプロのクリーニング師の真剣勝負が始まります。

 

 

まずは前処理です。カビの生えている部分を一か所一か所丁寧に薬液を吹きかけていきます。

コートについて白カビをプロのクリーニング師が前処理で落とす

専用のブラシで表面のカビを生地を傷めないようにやさしく丁寧に撫でるように落としていきます。

コートについて白カビを刷毛上のものでやさしく取り除く

エリと袖口のところはカビそのものは無かったですが、カビの栄養となる皮脂の汚れが必ずついているのでそこも同じく処理をしていきます。

コートの襟の皮脂をクリーニングの前処理で落としている様子 コートの袖口の皮脂汚れをクリーニングの前処理で落としている様子

 

前処理が済んだらドライクリーニング(丸洗い)をします。

前処理で表面についたカビはきれいに落ちましたが、繊維の中に入り込んだカビの根っことそのカビが育つ栄養分となる皮脂や食べこぼしなどの油溶性の汚れをしっかり洗い流します。

 

前処理が済んだカビの生えたコートを専用の機械でドライクリーニングしている様子

 

そして次はウェットクリーニング(プロの水洗い)。*ご家庭でウェットクリーニングはできません。

 

nameはスペインのギルバー社の最新設備を採用しています。

 

カビのついたコートの繊維の奥に残るカビの菌をスペインの最新の洗濯機で水洗いしている様子

 

洗いから脱水、また乾燥も全てプログラム(人間の手でやるよりも繊細なプログラムだそうですが、その内容については、企業秘密なので詳しくは教えてもらえませんでした)によってご家庭では水洗いできない衣類でも縮まず、型崩れせずに仕上げます。

またここでカビの菌や泥やほこり、食べこぼしなど水溶性の汚れをすっきり洗い流します。

 

洗剤はドイツのブッファ社の洗剤。こちらは環境に非常に厳しい審査を行ってそれに合格したものだけが認定されるEUエコラベルを取得しています。

 

仕上がりはこちら!

 

水洗いしたので、

クリーニングの石油系のニオイは全くありません。

そして、なんだか

洗う前より感触が滑らかになりました。

 

カビだらけだったコートをカビ取りクリーニングをして仕上げてきれいになった様子(アフター)

▲After

▼Before

コートのカビをクリーニングする前の様子(ビフォー)

 

 

実例集: ピーク時には毎日のようにカビの生えた服をお預かりします

 

実際にカビが生えるのは湿気や温度が高い時期が多いのですが、

放置してあった服をいざクローゼットから出してみるとカビだらけだった!

と発見するのは年中ありますが、ピークは9〜10月です。

夏の保管状態が悪い場合が主な原因です。

ほんの一例ですがご紹介しましょう。

 

 

こちらは紳士礼服にカビが生えたもの

 

意外かもしれませんが、礼服のカビは非常によく見かけます。

 

礼服は法事などで「ちょっと着ただけだから」とクリーニングせずに片付けてしまいがちです。また、しょっちゅう着るものではないので、クローゼットの端の方に大切にしまわれがちです。

 

しかし、「いざ着よう」となったときに、カビが大量発生している!ということはかなりの頻度で起こります。また、すぐ「カビ」ということがわからない、何か白い汚れが一面についていると驚かれる方もいらっしゃいます。

 

カビを見つけたときどうするか?

 

決してその場ではらわないでくださいね。

カビの菌が飛び散って他の衣服についたり、吸い込んだりしては大変です。

大きなビニール袋などにそっと入れて、すぐにクリーニングに出してください。

こちらの写真の程度のものでしたら、カビ取りクリーニングをやっているクリーニング店なら、きれいに落とせます。

 

▼Before

紳士礼服にカビが生えてしまった様子

白い粉をまいたように白カビが全面に広がっています。カビ独特のニオイがプンプンします。

▼Before

礼服に生えた白カビのアップ

▼After

カビをきれいに除去しクリーニング仕上げをした紳士礼服

すっきりピシッと仕上がりました。匂いもなくなり、これでまた永く着ることができますね。

 

ビジネススーツのズボン

 

こちらはビジネススーツのズボンです。

ズボンは(ステテコなどを履いている場合は別として)直接肌に触れています。ですから、汗もどんどんしみ込んで繊維の中に蓄積しています。そして皮脂の成分も染み込みます。

 

栄養分

水分

温度

 

この3つの条件が揃ったときにカビが繁殖し始めます。もちろん一瞬で生えるわけではないのですが3〜4日で生えてきます。結構早い!

 

夏場は油断は禁物です。

ご経験ある方もいらっしゃると思いますが、汗が染み込んだズボンを翌日も履くと太腿のあたりや膝裏のあたりがなんだかベタベタするなと感じることがあります。

 

しかし、「一回履いたらクリーニングに出す」というのも大変ですので(苦笑)1週間の仕事で、2着くらいを着回ししている方だったら、

最低でも1週間に一回、それらをドライクリーニングではなく、汗抜きのクリーニング、つまりウェットクリーニングに出すということは必須です。

 

とはいえ、最悪こちらの写真のような状態になってもプロなら落とすことができます。

 

▼Before

カビの生えたズボン

1箇所1箇所丁寧に前処理していきます。

ズボンのカビを落とすための処理をしている画像

そして、ドライクリーニング→ウェットクリーニング。

▼After

カビをとってきれいになったズボン

 

サラサラ、きれいに仕上がりました!

 

 

学生ブレザー&ひだスカート

 

この写真のような状態から推測するに、学校の衣替えがあり、6月以降着られていない状態で、クリーニングせずに3か月ほどクローゼットに放置してあったのだと思われます。

秋になって引っ張り出してみたら、「あ〜!!」と言う感じですね。

 

かなりの重症です!

いろんな汚れが繊維の中に蓄積していたことが推測されます。

 

▼Before

学生のひだスカートが汚れとカビで非常に汚れている画像

前処理→ドライクリーニング(丸洗い)

→水洗い(丸洗い)の工程を経て、

すべての汚れとカビがすっきり落ちました。

 

学生服のヒダスカートのヒダををピシッとプレスするのはご家庭ではかなり大変ですね。

 

ヒダは大きなアイロン代の上に綺麗に飛騨を揃えてからアイロンがけします

▼After

カビだらけだった学生のひだスカートをクリーニングしてきれいにプレスして仕上げた様子

カビの菌は空気中に浮遊しますので、

近くに置いてあったものはやはりカビが移ってしまいます。

こちらのヒダスカートのセットであるジャケットもやはり・・・(汗

▼Before

カビの生えてしまった学生服ブレザー

▼After

すっきりとれました!

カビをきれいに除去した学生服ブレザー

*写真を撮った時の光線の具合で生地の色が違って見えますが、ご了承ください。

 

学生さんの服は、見た目がどうであれ、たくさんの汚れが染み込んでいるものとして、定期的にしっかりクリーニングしてあげてください。

お友達に「くさい!」って言われないように。

まとめ

 

いかがでしたか?コート・礼服・ビジネススーツのズボン・学生服のカビを例にとってnameのクリーニングのビフォーアフターをご紹介しました。クリーニング師がカビを除去していく工程はおわかりいただけましたでしょうか?

 

もしかしたら、この記事で初めて衣服のカビを見られた方もいるかもしれませんね。

 

本日はこちらの3つの理由から、コートや礼服、学生服やスーツにカビが生えてしまったときはすぐにプロのクリーニング師がいるクリーニング店に出したほうがいいというご紹介をしました。

 

プロのクリーニング店だと

1, 部分だけでなく、全体を丸洗いできる。

2, プロの技術で縮みや型崩れを防ぐ

3, プレスが秀逸

 

もちろん綿やポリエステル素材のTシャツやポロシャツ、タオルなどはご家庭の洗濯機で何度も洗ってカビ落とし、ニオイ除去ができるものもありますが・・・

 

カビは衣服を傷めるだけでなく、

ぜんそくやアレルギーの原因にもなります。

その上カビの菌はクローゼットの中でどんどん広がってきます。

 

部分的な処理はご家庭でできても最後にきちんと丸洗いをしてカビの菌を取り除いておかないとまた同じところからカビは生えてきます。

 

 

nameでは、オプション加工として

 

「カビ・汚れ・汗抜きウォッシュ 880円/点」

 

がございます。

こちらのお申し込みフォームにてご依頼ください。

 

 

カビを見つけたら、いち早く対処して、衣服の清潔とご家族の健康を守りたいものですね。

 

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POSTED COMMENT

  1. Zakio より:

    カビが綺麗に落ちるんですね
    今後カビが出来たらお願いしたいと思います。

  2. こたろう丸 より:

    カビ・・・ぞわぞわとしました・・・・
    でもキレイになるものなんですね~
    もしカビ生えたら諦めずにクリーニング屋さんに
    出してみます。

  3. […] 他の実例集もご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。 […]

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